定年退職後の医療保険の更新はするべきか

満期になった保険は見直す?

定年後の医療費が心配。でも医療保険は不要

60歳(定年直前)に満期を迎える医療保険の扱いはどうすればよいのでしょうか。

たとえば40歳をで10年満期で医療保険に加入し、50歳で契約を更新したときの保険料値上がりは月々数千円で済みます。

しかし、60歳以降になると保険料は跳ね上がり、1万円以上になります。それでも更新して保険に入り続けたほうが良いのでしょうか?

結論を言うと、定年退職後にわざわざ医療保険を更新する必要はありません。

月1万円、年12万円、10年で120万円の支払いに耐えられるのか

定年退職した後は定期収入がなくなります。それを考えると1万円の出費はかなり痛手です。

違う保険会社にもっと安い商品がある?おそらくいくら探しても見つからないでしょう。

保険は年齢が上がればリスクが高くなるので保険料も上がります。60歳から新たに契約するとなると、どれも1万円程度の保険料を取られると見て間違いありません。

でも、保証を受けていると安心する気がする……?

1万円を払ってでも、生涯に渡って保証してくれるほうが安心感があっていい。そう思う人もいるでしょう。

でも、考えてみてください。

年金暮らしになってからも、わざわざお金を払って医療保険に入る必要がありますか?普通に受け取った年金や貯金から払えばよいのではないですか?

現役時代は、働くことで定期収入を得ていました。もし、病気やケガで入院して仕事ができなくなると、その間の収入はストップしてしまいますので困ります。

そのために、保険に入っていたのです。しかも、仕事をして毎日出歩いていると作業中や通勤中など多くのリスクにさらされています。

しかし、定年退職した後は、そういったリスクも低い状況で生きていくことになります。わざわざ高い保険料を支払う道理はないのです。

保険料のほうが医療費よりも断然高くつく

ある程度の貯蓄があるのであれば、たまに払う医療費はそれほど大きな負担にはならないでしょう。

高額療養費制度もあるので、治療が長引いた場合も案外安く納められます。

通算すると、毎月保険料を支払うほうが大きな支出になってしまいます。

定年退職したら医療保険は更新しない

定年退職以降に満期を迎えた医療保険は更新する必要はありません。

もし将来的に大病を患うのではないかと心配でたまらない人は、30代40代のうちから人間ドックやがん検診をマメに受けなど、先手先手を打って対策していくようにしましょう。

検診にもお金はかかりますが、将来ムダに医療保険で取られる分よりも遥かに安く済みます。

保険商品というのはあくまでも保険会社の商売であることを忘れてはいけません。