忘れずに。企業年金の請求

公的年金とは別に、企業が支給するのが企業年金です。

企業年金は請求しなければ払ってもらえません。忘れずに請求必要があります。

忘れてしまう原因は、企業によって支給の方式が違うから。

退職金形式と年金形式に分けて支給していたりすると、退職金を受け取った時点で満足してしまうのです。

また、ある時期だけ厚生年金基金のある会社に在籍していた場合なども忘れやすいパターンです。

自分が厚生年金基金に加入していたかどうかわからない方は、まず企業年金連合会に問い合わせてみましょう。

厚生年金基金などの企業年金の請求忘れに注意!

公的年金とは別に、企業が従業員に、退職金の一部として支給する年金が企業年金です。

企業年金の制度は、会社によってかなり異なります。

受給できる期間が10年や15年などあらかじめ決められている有期年金を採用している会社もあれば、生涯渡って保証する終身年金を採用している会社もあり、様々です。多くの場合、厚生年金基金が老齢厚生年金の報酬比例部分を企業・社員の代わりに運用しています。

退職金だけで終わり、ではない。

また企業年金は、退職時の一時金として全額一括で支払うところもあれば、半分を一時金形式、もう半分を年金形式で払うところもあります。

このことが原因で、企業年金のもらい忘れが増えています。

退職時に一時金を受け取ったために、それ以外に受け取れる分はないと思いこんでしまったり、厚生年金基金のある会社に在籍していた期間が短かった人が、定年後に請求を忘れてしまうケースが多いのです。

1ヶ月だけの勤務でももらえる企業年金

厚生年金基金には、1ヶ月でも加入していれば年金を受け取ることができます。

国民年金のように保険料を10年以上納めないというルールではありません。

加入期間が短かければそれだけ金額は少なくなりますが、ほんの少しでも加入していた時期があれば必ず支給されます。

企業年金のもらい忘れを確かめる方法

自分が企業年金をもらい忘れているかどうか確かめる方法は、企業年金連合会(旧・厚生年金基金連合会)に問い合わせるのが確実です。

企業年金連合会のホームページへ

企業年金コールセンター:0570-02-2666(受付:平日9時~17時)

自分自身で運用する確定拠出型の企業年金 iDeCo(イデコ・確定拠出年金)

かつての企業年金は、給付金があらかじめ決まっている「確定給付型」が主流でした。この方式は、企業が社員の年金原資を運用し、運用に失敗しても約束した利率通りの年金を払う、というもので企業にとっては負担が大きいものでした。

そのため、近年は「確定拠出型」と呼ばれる方式を採用する企業が増えています。これは社員が自分自身で運用するものです。

この制度を利用していた場合、退職したあとはきちんと金融機関に請求しましょう。