年金請求書の書き方と提出先。手続きの流れ

定年前後の手続きのスケジュール

年金請求書が届いたら、必要事項を記入して提出し、1~2ヶ月後に年金証書が送られてきて年金受給開始となります。

年金請求書には、雇用保険被保険者証が必要な部分や、控除や扶養のこと、家族との生計維持関係に関する事項を記入する箇所があります。また印字されている記録などに誤りがないか忘れずにチェックしましょう。

提出先は、最後に加入していた年金制度によって異なり、年金事務所または市町村役所の年金窓口となります。

また、国民年金のみに加入していた人や、受給資格を満たしていない人には年金請求書が届かず、別なお知らせのハガキが届くようになっています。

年金請求書の記入例と注意点

こちらで記入例を確認できます。

年金請求書の書き方

記入箇所は黄色の枠内のみです。

黒のボールペンで記入してください。

間違えた場合は訂正印を

記入を間違えてしまったら、二重線を引いて、1ページ目に押した印鑑と同じものを使って訂正印を押します。

印字の内容に間違いがある場合は二重線を引いて訂正する。

年金受給と雇用保険の確認

6ページ目(一番上に「4.現在の年金の受給状況およびと雇用保険の加入状況についてご記入ください。」と書いてあるページ)

雇用保険被保険者証」を用意して、その内容を見て必要事項を記入します。

家族と生計維持関係について

8ページ目(「5.配偶者・子についてご記入ください。」と書いてあるページ)。

事実上の婚姻関係も含めた配偶者や子どもについて記入します。

10ページ目(「6.加給年金額に関する生計維持の申し立てについてご記入ください。」と書いてあるページ)

年金の請求者に生計を維持する配偶者や子どもがいる場合、つまり、同居人の中にあなたが養っている人がいる場合は、加給年金の対象になりますので記入します。

控除対象となる配偶者や扶養親族を確認する

18ページ目(「4.公的年金等の受給者の扶養親族等申告書についてご記入ください。」のページ)

一定額以上の年金は、税金を源泉徴収されます。配偶者控除を受ける場合は必要事項を記入します。※国民年金のみを受給する人の場合は記入する必要はありません。

年金請求書の提出先

年金請求書の提出先は、最後に加入していた年金制度によって変わります。

厚生年金に加入してた、サラリーマンなど一般的な会社員の方は最寄りの年金事務所、または街角の年金相談センターへ。

すべての加入期間が国民年金だった、自営業(農家や漁師)の方は市区町村役所の国民年金の担当窓口へ。

共済組合に加入していた(公務員)、国民年金第3号被保険者(専業主婦)、かつて厚生年金保険に加入していたが最後は国民年金になった人は、最寄りの年金事務所、または街角の年金相談センターへ。

年金証書が届くのはいつ?期間はどれくらい?

「年金証書」は、年金請求書の提出後1~2ヶ月後に届きます。

年金受給者の身分証明書のようなものなので、大切に保管しましょう。

年金証書を紛失してしまった場合の対処法

年金証書を紛失してしまったら、年金事務所か市区町村の年金窓口へ。

再交付してもらえます。

年金証書の到着後に届く書類

年金証書が届き、年金の受給が開始されるようになってからも、日本年金機構から様々な書類が届きます。

特に、年金振込通知書公的年金等の源泉徴収票は重要です。

毎年6月上旬・年金振込通知書

本年4・5月分から翌年3月まで1年分の支給年金額が記載されています。

毎年1月・公的年金の源泉徴収票

確定申告で必要になります。

この書類が届いたら確定申告の準備を始めるようにすると良いでしょう。

年金請求書が届かない理由。なぜ?

国民年金のみの加入者には「老齢年金のお知らせ」、年金加入期間が足りない場合は「年金加入期間の確認について」のハガキが届きます。年金請求書は届きません。

国民年金のみ加入していた場合

国民年金のみ、または厚生年金の加入期間が1年未満の人はハガキが届きます。

65歳になる3ヶ月前に、「年金請求書」が届くと記載されているはずです。

年金加入期間が足りない場合

10年の最低加入期間を満たしていません。任意加入などをして保険料を支払う必要がありますので、年金事務所に相談しましょう。