定年後の生活費を月単位&年単位に分けて計算
毎月の支出を計算
数字は半角で入力して下さい
月単位と年単位を分けて計算
定年後に必要なお金がどれくらいかを計算するには、年間の支出を割り出してから寿命までの年数を掛けます。
このときに必要なのは、できるだけリアルに、実態に即した金額を割り出すことです。あやふやなままにして、いざ定年した後に「お金が足りない!」となっては手遅れになってしまうかもしれません。
きちんと計算して事前に計画を立てれば、そういった危険も回避できます。
年間の支出を割り出すには、「月単位でかかる費用」と「年単位でかかる費用」を分けて考えることで、計算がしやすくなります。
月単位の支出
まず基準になるのが現在の月額生活費です。
以下のようなものが挙げられます。
- 住居費
- 食費
- 水道光熱費
- 通信費
これら毎月必ず支払いが発生する固定費を月単位の支出として考えます。
家計簿をつけていればすぐにわかりますが、はっきりとした数字を把握していない人も多いでしょう。
この数字の把握がもっとも大切なことです。
年単位の支出
月単位の支出がわかったら、次は年単位の支出です。
- 旅行代
- 洋服代
- 自動車関連費用(保険、車検)
- 固定資産税
上のような毎年一定の支出があるものを洗い出します。
自動車関連の中で、毎月のガソリン代がある程度決まっている人は月単位のほうで換算しても良いでしょう。
毎月必要なお金を計算する
「毎月の生活費×12」 + 「年単位で必要な費用」 = 年間に必要なお金
「年間に必要なお金」 ÷ 12 = 1ヶ月に必要なお金
これがリアルな「1ヶ月に必要なお金」です。
わざわざこうしているのは理由があります。
月単位だけにしていたり、年間総額だけをざっくり計算していると、どうしても甘く見積もりがちになるからです。
1ヶ月に必要なお金をはっきりとさせることで、月にいくら節約すればよいのかもわかりやすくなりますし、年単位の項目を確認することで保険や自動車関連など金額の大きな支出を切実に捉えることができます。
年に1度振り返る
このような計算は頻繁にやる必要はありません。
1度やって計画を立てたら、あとは年に1度振り返って微調整をしていけば良いでしょう。
定年退職した後の月々の支出の平均額はどれくらい?
夫婦2人で老後生活を贈る上で必要と考えられている最低日常生活費の平均は月額22万円と言われています。そして、ゆとりのある暮らしを送ろうと思ったら、さらに上乗せ額は13万が相場となっています。
合わせて35万円というのが一つの基準になりそうです。
平均月6万円の赤字
総務省の家計調査報告では、高齢夫婦無職世帯(おもに年金が収入源)の毎月の収支は以下のようになっています。
- 収入:約20万7000円
- 支出:約26万9000円
これだけ見ると6万円の赤字です。
もちろん、世の中の全老後世帯がまんべんなく赤字になる可能性が高いという話ではありません。
収入が20万円だとわかっているのにあえて26万円を使おうとする人はいないはずです。
収入が平均以下の人は支出も平均以下である割合が高いですし、高収入高支出な家庭が支出の平均を押し上げていることは容易に想像がつきます。
しかし、全体で見たときに赤字になるということは、決して油断できない状況であるということです。
月に必要なのは35万円だとか、月に赤字が6万円だとかいうのはあくまでも平均です。参考程度にしかなりません。
重要なのは、自分の場合はどうなのかということです。
たとえば、定年退職後に住宅ローンが残るのかそうでないのか、それとも賃貸か。あるいは定年後も働く気があるかどうか。それぞれの状況によって必要な金額は全く異なってきます。
自分と属性が違う家庭のことを気にしてもしょうがないのです。
幸せの尺度がそれぞれ違うように、満足に生活できる金額も人それぞれですから、老後に必要な額も人によって異なります。
現在の生活水準に照らし合わせて、自分にとって本当に必要な額をきちんと把握しておきましょう。